TKの本棚(5) 『日本画を学ぶ 2』
美と創作シリーズ『日本画を学ぶ 2』(京都造形芸術大学編、角川書店刊、税別6800円、平成11年5月20日初版) ※本書は京都造形芸術大学の通信教育部のテキストとして編纂された総合的な技法書
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大学で日本画を専攻した私ですが、これから学び直そうと思っています。
ここ5、6年前から油絵や水彩画を再び描くようになったのですが、次第にまた日本画が描きたくなってきたのです。大学時代に「やり残した」という思いも多分にありまして。
美術館で開催される公募展を見に行っても、自然に日本画の作品の方に足が向くのです。
「日本画と油絵と、どう違うの?」とは、「日本画を描く」と話した時に必ずといっていいほど聞かれる質問。
簡単に言えば、使う絵の具が違うということ。日本画は、岩絵の具という、自然の岩などに含まれる色の成分を使いますし(人工の色もありますが)、油絵は油絵の具を使います。
岩絵の具は、画材店で買うと、試験管みたいなビンに入れて売ってくれるのですが、色の付いたサラサラの細かい砂という感じです。天然の岩絵の具は、高価なものが多くて、「群青」などは、目玉が飛び出るくらいの値段のものも。色は神秘的なまでに美しいのですが、学生には、とても手が出せる代物ではありません。
あと、岩絵の具の特徴は、同じ色でも粒子の大きさが多種あること。9番とか13番とか色に番号がふられていて、数字が大きくなるほど、粒子が細かくなります。
そういう粒子の大きさにも気を配りながら使わないと、あとから画面にひびが入ってしまうことも。この辺が、非常にデリケートな絵の具です。
私の場合、なかなか絵の具の扱いに慣れなくて、「ようやく少しは慣れてきたかな」という段になって卒業、という感じでした。だから、「中途半端にやり残した」という感じをずっと抱いていたのです。
もちろん、仕事や家庭生活の合間に趣味で描くわけですから、少しずつしか描けないかも知れませんが、一歩ずつ前進していけばいい。たとえブランクがあっても、再び描きたくなった今、描き始めることに意義がある――と思っているのです。
そういうわけで、職場の近くの図書館で本書を手にしたのです。
ざっと全部目を通しましたが、この本には、第一線のプロの画家の制作過程が詳しく写真入りで載っているのをはじめ、どんな気持ちで画家がその絵を描いたかという、精神面にも言及されていますので、とても勉強になります。
中でも、松本勝という日本画家の次の言葉に感銘を覚えたので紹介します。
「 花を描くうえで大切な点は、花のもつみずみずしさ、質感、形である。そのため花がよく見えてくるまでスケッチに取りかからない。二、三時間も見ていると次第に形や色、花の特徴が明瞭となる。花のスケッチは朝が最適で、朝露に光る一花一葉は神秘な美しさに包まれ、触れると肉質を肌で感応できる。半開きの花びらが一瞬、動くときがある。それは感動の時で、花の生命を分け与えてもらった敬虔な気持ちにさせられる。(後略)」
(『日本画を学ぶ 2』、41頁)
まさに、「いのち」と「いのち」が触れあう喜びを表現した言葉ではないでしょうか。
花を見るという感覚を通して、花の背後(奥)にある神秘なるものに思いをはせる――スケッチは真理を探求することにもつながる行為だと、改めて思ったことでした。
小関 隆史(TK)
2008年6月1日
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コメント
小関さん、ご無沙汰しております。わかりますか???
きょんさんのブログからとんできました。きょんさんは教区は遠く離れていますが、私と同じ年のヤングの同志なんです。
小関さんの最近の素晴らしいご活躍ぶりに主人共々感嘆の声をあげながら、拝見しております。「光のギャラリー」も早速入手いたしました。
私から見た小関さんは、とにかくすばらしい愛深い青年会委員長で、大学で美術を専攻されているのは知っていましたが、当時高校生であった私にとって小関さんのイメージと画家であることはその当時はそれほどむすびついていませんでした。でも主人はよく知っているので、主人は、小関さんの今のご活躍の中に大好きな絵の方面と生長の家とが両方生かされていることに、友として、本当によろこんでおります。
実は私は、この4月から兵庫教区青年会の委員長を拝命させていただきました。小関さんは私の尊敬する委員長の代表格です。子供は5年生と1年生になりましたが、家庭の主婦である私が委員長を拝命できたのはひとえに主人の理解のおかげです。主人は昨年秋ごろからずっと体調を崩しておりまして、そんな中での私の委員長拝命だったのですが、(臨時改選だったので)2年半の任期が終わるときには、委員長をやらせてよかったと思っていただけるよう、日々誠を尽くしたいと思います。
投稿: takeuchi | 2008年6月11日 (水) 14時19分
takeuchiさん
お久しぶりです。
全国大会ではお会いできるかと思って楽しみにしていたのですが、お会いできず残念に思っていました。
ご主人が体調を崩しておられるとは知らなかったので、びっくりしました。ほんとに医者知らず、薬知らずの元気な人だったからなおさらに。
ブログ「愛と光の輪」をずっとさかのぼりながら読ませていただいて、昨年末からのことは少し分かりました。
また、電話で彼と直接お話したい気持ちです。
それと、takeuchiさんが青年会委員長になられたことは全然知らなくて、これまたびっくりしました。
こちらも事情はよく知りませんが、ブログを読ませていただいていると、青年会を愛する気持ちが文面からあふれていて、余程の思いで引き受けられたのだろうと思いました。
きっと、あなたになら仲間はついてくると思います。
遠くからではありますが、私も心から応援します。
立派に成長されたお子さんのことなど、まだまだ書きたいこともありますが、長くなりそうなので「愛と光の輪」の方におじゃまして、コメントを入れますね。
今後とも、よろしくお願いします。
投稿: TK | 2008年6月12日 (木) 14時06分