映画『西の魔女が死んだ(The Witch of The West is Dead)』を観て
原作の読了に引き続き、映画をDVDで借りてきて観た。
祖母役のサチ・パーカーは初めて見たが、原作の小説を読みながらイメージしていた主人公・まいの祖母と不思議なほど一致した。見事な配役だと思う。
原作を読んで間がなかったこともあって、先の展開が分かってしまうのがちょっぴり惜しい気もしたが、実に原作に忠実に作られた映画だと感心した。ポイントとなる場面の自然も実に合っている感じがした。
まい役の高橋真悠の演技も自然に見えたけれど、何と言っても、サチ・パーカーの演技は目の表情を含めて見事だった。それに、ちょっとしたお茶を入れる仕草も美しく、上品さがにじみ出ていた。
印象に残ったシーンは、「死んだら私の意志は消えてしまうの?」というまいの切ない疑問に、「私はこう信じています…」と言って、祖母がまいを自分の布団の中に引き寄せて、やさしく魂の不滅を説くところ。ゆっくりとまいの髪をなでながら、大事なことを語る時にはしっかりとまいの目を見つめてささやく姿が真に迫っていた。きっと、魂の不死を信じる大女優・シャーリー・マクレーンを母に持つこの人自身も、単にセリフだから話すのではなく、心からそう信じて語っているのだろう、と思いながら画面を見つめた。
最後のシーンは、分かっていながらも目頭が熱くなった。映画においてもクライマックスに変わりはなかった。
青々とした山、緑のハーブ、野いちごなど、映像的にも美しかったが、BGMとして流れるピアノの音色が実にそれらの映像と合っていて心地よかった。
原作、脚本、監督、俳優、音楽、ロケハン(場所を探す人)などなど、たくさんの人たちがこの映画の製作に携わったと思うが、映画というのはそれらのすべてが一つになって創り上げられる芸術作品だと、改めて感じた。
いつか私の子供たちにも勧めたい作品だ。
小関 隆史
2008年11月25日
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