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2014年1月23日 (木)

政治を変える芽は地域に

 私が購読している『山梨日日新聞』の今年1月9日朝刊の「暮らし」欄に慶應大学総合政策部教授で、歴史学者の小熊英二氏(51)へのインタビュー記事「自ら動きネットワークづくり ~政治を変える芽は地域に」が載っていました。

 「既存の政治より、地道な地域活動に注目している」という視点

に共感するものがありましたので、おもな内容を紹介します。

 小熊氏は、今の政府は、輸出産業と建設業界の声を反映して、円

安誘導と規制緩和と公共事業を併用し、一部業界の利益のために原

発を維持しようとしている、と説明した後、次のように語っていま

す。

 『最近は既存の政治より、地道な地域活動に注目しています。島

根で売れ残った野菜を軽トラックに積み、買い物難民の団地で市を

開く活動。環境モデル都市を目指す熊本・水俣でのリサイクル事業

や有機栽培。宮城の被災地での漁民支援。東京・高円寺の商店街再

生活動などです。高齢化や雇用不安が押し寄せるなか、政治に頼らず、地域の再生に取り組んでいる。
 興味深いのは、互いに連絡もなく、それぞれ違う活動なのに、脱原発志向が共通していること。こうした人々が、各地の脱原発運動を支えていたりする。これは原発が「古い利益政治の象徴」「もう変えなければならない構造の象徴」になっているからでしょう。
 こうした動きが、古い政治をどう変えていくかは、まだわかりません。しかしこうした芽が育ってこないと、地域社会も、ひいては日本全体も、もう持ちません』

 これを読みながら、私は、地域というのは、自分だけでなく、子や孫がそこで育っていく可能性があり、目先のことだけでなく、将来のことを見据えた町づくりが必要だから、ただ単に株価が上がって景気がよくなればいい、という次元ではなく、将来的な視野に立つ必要が生じる。今の高齢者の支援も、いずれ自分たち自身の問題となりうる。ゆえに、長期的な視野に立った地域活動が生まれる素地があると思うのです。だから、目先の経済発展のための原発再稼働ではなく、持続可能な社会づくりのために脱原発を志向する。そんな共通性を感じました。

 小熊氏は、最後にこう結んでいます。

『「どこかに頼っていれば安心」という時代は終わりました。その「どこか」は会社や農協、商店会、自治会だったり、そこに中央から利益誘導してくれる政治家だったりした。もう誘導できるパイはなくなります。地域活動でも社会運動でもいいから、自分で動いてネットワークをつくらないと10年後が怖いですよ』

 その意味で、生長の家が山梨県北杜市で取り組み始めた“森の中のオフィス(事業所)”での自然エネルギーによる“電力自給”の取り組みも、点で終わらせるのではなく、その試みの中から共鳴する人々を増やしていく(線でつないでいく)。そして、持続可能な社会づくりという志を同じくする地域の人たちと連携、協力した町づくりを進めていく。それは、団体や組織レベルのだけでなく、そこに所属する一人一人のメンバーの意識がとても重要である、そう私は思います。

 何事も自らが主体とならなければ進展しません。
 自ら学び、行動する。それが世の中を変える原動力になるはずです。

小関 隆史

2014年1月23日

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