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2014年9月29日 (月)

「好き」は魔法の力

【今朝のごあいさつ 2014年9月29日】

 
 おはようございます。
 今朝は、あの有名なハリー・ポッターの原作者の話をご紹介します。
 最近、読んだ本に『ハリー・ポッターともうひとりの魔法使い』という本があります。ご存知、ホグワーツ魔法魔術学校を舞台に少年少女が活躍する映画、ハリー・ポッターシリーズの物語を生み出したジョアンK.ローリングという英国人女性の半生が書かれたエッセイです。
 私はこの映画が好きで、子供たちとシリーズ全作を見ていたので、原作者のことが知りたくて図書館で手にとりました。
 本書を読んで分かったことは、好きなことを夢中になって続けることの大切さでした。
 幼少から想像力がゆたかで、いろいろな物語を創作しては幼い妹に聞かせていたローリングは、大学を出て就職してからも、事務仕事などの合間、というより業務中にも時間を見つけては物語の執筆を続けていました。が、それが原因で職場をクビになったり、自分からやめたりして、二十代半ばまで不安定な生活が続いていたのです。しかも、創作した短編や小説を発表する勇気もなく、ほとんど身内にしか読ませていなかったのです。
 そんなある日、ロンドンとマンチェスターの間を列車で移動中、電気系統のトラブルで電車が停止。ふと、窓の外に広がる牧草地の牛の群れを眺めているうちに、突然、ハリー・ポッターの物語のアイディアが浮かんできたというのです。
「目の前にハリーや魔法学校のイメージがはっきりと浮かんできたのよ。それからパッとひらめいたの。そうよ、この男の子は自分が何者なのか知らないんだわ、ってね」
 それから、主人公のハリーが孤児という設定を考えだし、ある日、ハリーは自分が魔法使いであることを知って、若い魔法使いたちが通うホグワーツ魔法魔術学校に通うというところから物語を書き始めました。
 しかし、好きだった母親が急死し、その後、運命的な出会いの後に結婚・妊娠するもスピード離婚してしまうなど、私生活で大きな波が訪れました。それでもペンは動かし続け、ハリー・ポッターの長編物語を書き綴る。ハリーの物語を書くことで、自分自身を励ましながら、前に進んでいったのです。
 当時のジョアンの日課は、「ジェシカ(娘)を乳母車に乗せると、街を歩きまわって赤ん坊が眠りにつくのを待つ。それから、無数にある地元のカフェの中から一つを選んで、エスプレッソと水一杯で何時間もねばりながら、娘が眠っている間に原稿を書く」。
 娘が託児所に預けられるようになると、パートタイマーの仕事をこなして、なんとか生活しながら執筆を続けました。
 そうして第3章まで書き上がったハリー・ポッターの物語を妹に読んでもらうと、妹が笑顔を浮かべてOKのサイン。それに、勇気づけられて、やがて『ハリー・ポッターと賢者の石』が完成。その後は、出版交渉を進める代理人も見つかり、本人が夢かと思うほど、トントン拍子にハリー・ポッターの物語は、英国をはじめ、日本を含む世界各国で受け入れられていったのです。
 J.K.ローリングは、ハリー・ポッターの執筆に際して、次の3つのルールを決めていたといいます。
「時間を選ばずに書く。場所を選ばずに書く。そして、手書きで書く」
 ようするに、いつでもどこでも書き続けていたということです。だから、有名になってからも、時々好きなカフェへ行って執筆し、「紙をもってさまよい歩くっていう感覚が好き」だから手書きで書く。そんなマイペースを貫きます。
 よく「作家になるには?」と読者から聞かれるそうで、「最初は知っていることを書いてみるといいわ。自分で経験したことや、自分が感じたことなんかをね。わたしはいつもそうしているのよ」とアドバイスを送ります。
 皆さん、無心で好きなことを続けていると、“魔法の力”が働いて、ジョアンみたいに、思いがけないチャンスが訪れるかもしれませんね。
 でも、まぁ、あまり期待し過ぎず、無心でひたすら続けることがポイントなのでしょう。
 今日も、元気よく、前を向いて、進んでまいりましょう。
 小関 隆史(TK)
【参考資料】
○『ハリー・ポッターともうひとりの魔法使い』(マーク・シャピロ著、鈴木彩織訳、株式会社メディアファクトリー刊、2001年)
Books_harry

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