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2014年10月 7日 (火)

環境を変えるテキスタイルの力

【今朝のごあいさつ 2014年10月7日】

 おはようございます。
 今朝は、一人のテキスタイルデザイナーの話を紹介します。
 『朝日新聞グローブ』(2014年10月5日号)の14面を開くと、鮮やかな青や赤、黄などの原色が目に飛び込んできました。鈴木マサルさんというテキスタイルデザイナーの布地でした。そこには、キリンや鳥、木や葉などの自然がシンプルで大胆にデザインされた独自の世界が広がっていました。
「たった一枚の布で、沈んだ気分を、パッと明るく。そんな魔術に世界がはまる。」との見出しにも納得です。
 記事によると、鈴木さんは、東京青山の表参道にあるイベントスペース、スパイラルガーデンで今年5月、個展を開きました。題して「鈴木マサル傘展 〜持ち歩くテキスタイル」。11日間の会期中、1万3000人が訪れたその展覧会では、天井から、白、青、黄、赤などの色とりどりの50本の傘がつるされ、大きな輪になってゆれていて、見上げた観客から笑みがこぼれていたそうです。
 記事には、それが次のように紹介されています。
 雨雲が気持ちまで沈ませる日も、傘を広げれば、ぱっと気分が変わる。「それこそが布=テキスタイルの力」と鈴木はいう。
 鈴木さんは、多摩美術大学に在学中に、染織デザイン科の授業で、日本を代表するテキスタイルデザイナーだった粟辻博さんの「廃工場に一枚、ピンクの布を広げてみなさい。テキスタイルには環境を変える力があるんだ」との言葉に、体に電流が走るほど、衝撃を受けたそうです。以来、粟辻さんに自分のデザイン画を見せるように。「つまらないな」と容赦なくダメだしをもらう一方、思いがにじみ出る作品ができると「いいね」と褒めてもらえました。
 社会人になって4年目に独立してからは、電話帳を片手に、調べたカーテンメーカーに飛び込むも、「難しいデザインはいらない」と断られ、請け負えた仕事は、1980円で売る既製品のデザインだけ。年間契約を結ぶまで10年の歳月がかかったのでした。
 その一方、鈴木さんは、国内外で積極的にプレゼン活動を展開します。タオルの産地として有名な愛媛の今治での商品開発のプレゼンでは、地元企業が集まる中、目の前で、緑の芝生を広げ、「こういうざらざらした触感のタオルが作りたいんです」。さらにゴロゴロと玉砂利を広げて、「バスマットにすれば、河原を裸足で歩くような気持ちよさを味わえます」と提案。企業側は口をあんぐりさせましたが、後に商品化され、今も都内の有名百貨店に商品が並んでいます。
 また、2011年には、ムーミンのキャラクターを使った布地を商品化すべく、ムーミンの原作者の姪っ子さんに会うため、フィンランドの現地に赴いて交渉。試作を見せると、「ムーミンの空気感をすばらしく表現している」と、それまでは原作に手を加えることが、御法度だった中、異例のゴーサインがもらえたそうです。
 鈴木さんの明るい作品群を見ていると、生活の中のアクセントとして取り入れてみたい気持ちになります。自然がモチーフになっていることが多いので、都会でも地方でも合うような気がしますね。
 毎日どんな服を選ぶかによって気分は変わるもの。同様に、ハンカチや傘、バッグなど、私たちが日常で触れ合う布地をうまくコーディネートして、生活の中に美やアクセントを取り入れられたら、気分もいっそう晴れやかに心地よくなるのではないでしょうか。
 
 私は、男性はダークな色という雨傘の既成概念をくつがえして、鈴木さんのカラフルな傘を使ってみたい、と思った朝でした。
 今日は、台風一過の晴れ。カラフルな気分で一日を過ごしたいものですね。
【参考資料】
○『朝日新聞グローブ』(2014年10月5日号)G-14,G15「突破する力」137
 小関 隆史(TK)

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