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2014年10月25日 (土)

問題を見て、問題を見ない

【今朝のごあいさつ 〜2014年10月25日】

 
 おはようございます。
 人生を生きる上で、困難や問題と遭遇することは、誰にでもあることです。
 しかし、その対処によって結果が大きく変わってくることもまた、事実だと思います。
 本日のタイトルは、何か禅の公案のようですね。
 後半の言葉を、「問題と見ない」にした方が、分かりやすいかも知れません。
 良寛さんは、かつて越後三条の大地震の際、知人に次のような手紙を出しました。
「地震は信(まこと)に大変に候。野僧草庵は何事なく、親類中、死人もなく、めでたく存じ候。
 うちつけにしなばしなずてながらえて かかるうきめを見るがわびしさ
 しかし災難に逢う時節には、災難に逢うがよく候。死ぬ時節には死ぬがよく候。これはこれ災難をのがるる妙法にて候。かしこ」
 これは有名な手紙で、特に最後の一節が、いろいろに解釈されますが、
 私自身は、困難や問題に直面したときの心得として、非常に教えられるものがありました。
 例えば、子供が学校に行かない状態があるとします。不登校です。
 これを通常は、問題すなわち良くないこと、と見ますね。
 だから、その状態を何とか変えようとアクセクする。
 感情的になって子供を叱ったり、無理に学校に行かせようとすることもあるでしょう。
 表面的な状態(現れ)を重視して、それを変えないといけない、ととらわれてしまうと、こうなります。
 その気持ちは、とても良く分かります。
 でも、そうした不登校という現れの奥には、何か理由があるのですね。
 それを解決しないで、現れだけを変えようとしても、根本的な解決にはならない。
 形を変えて、何かが現れてくる可能性が高いからです。
 だからといって、見て見ぬふりをして、放っておけばよいかというと、それも違う。
 ここのところが大事だと思うのです。
 
 たとえば、「問題を見て、問題を見ない」というのは、次のようなことです。
 不登校の場合なら、学校に行かないのは良くないから、行きなさい、と
 頭から形だけを整えようとする心を、まず解き放つことです。
 もっと根本的な問いかけを、親が子供と一緒になって考えることが大事じゃないでしょうか。
 学校って何を学ぶところだと思う? とか、何のために勉強ってするのかな? とか、
 当たり前のように思っていた、学校に行ったり、勉強することの意味を、改めて親と子が一緒に考えるのですね。
 これが寄り添う、ということだと思います。
 一見、問題と見えることは、実は、何かを学ぶチャンスがやってきた、ということなのですね。
 人が成長する段階に来たときに、より幅広い視野を身につけたり、あるいは初心に戻ったり、肝心なことに気づくための。
 だから、その段階(ステップ)で学ぶべきことが学べるかどうか、それが大事なのですね。
 それが、“問題”の奥にあるものです。
 学ぶべきことが学べたら、自ずと学校に行く気持ちになったり、次へ進める。
 これは、社会人の私たちでも同じことです。
 仕事に情熱が込められなくなったり、日常がおもしろくなくなったりするのは、
 何か心境なり、日々の過ごし方や生き方を、ステップアップさせる時期(段階)に来ている証拠なのですね。
 自分は何か目標を持っているだろうか、自分らしさを生活の中で表現できているだろうか、
 力を出し惜しみしてはいないか、やりたかったことでできていないことはないか、
 など、今一度、前向きに自分の心と向き合う必要があると思います。
 ここで敢えて、「前向きに」と入れたのは、「本心」と向き合ってほしいからです。
 人間の本心(ほんとうのこころ)というのは、全体の心とつながっていますから、
 自分の本当の心を生かすことが、同時に他を生かすことになるので、自ずと幸せが訪れます。
 もうお分かりだと思いますが、「問題を見て、問題を見ない」というのは、
 物事の現れの奥を見る生き方のことです。奥を見て、根本的な課題に取り組むことです。
 と、偉そうに言っておりますが、これは自分自身に言い聞かせていることでもあります。
 いつも言っておりますが、私たちの誰もがこの人生の“新人”です。
 この名前で、この環境で生きるのは、まったくの初めての経験なのです。
 ですから、日々起こってくることは、人生初のことばかり。
 そう思うと、なんだか初々しくなりますね。
 ちょっとくらい失敗したって許されていいはずです。
 試行錯誤の連続だっていいんです。
 どうぞ、そんな初々しい自分の人生を愛おしんで、楽しく生きましょうね。
 楽しく生きるとは、自分を生かすことです。
 自分の心さえ曇らせなければ、いつだって人生は晴れ。
 今日も、元気で生きましょう!
 小関 隆史(TK)

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