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2014年10月 4日 (土)

談春の自己プロデュース力

【今朝のごあいさつ 〜2014年10月4日】

 おはようございます。
 今朝は、私が注目している落語家、立川談春の話をします。
 『朝日新聞 be on Saturday』8月9日付の「フロントランナー」でこの談春の記事が紹介されていて、この人の仕事ぶりに興味を持ちました。
 談春は、17歳の時に、あの天才・奇才と呼ばれる立川談志を“人生の師匠”として選んで弟子入りしました。談志が創設した落語立川流は、毎日落語をする寄席には出演しない。「弟子たちは自分で会を開くか、誰かに呼ばれるのを待つ。どこでどうしゃべれば面白がられて、次も呼んでもらえるかを考え、話芸を磨く」。自己プロデュース力が求められます。
 そこで、後に「古典落語の名手」と呼ばれるまでに芸を極めた談春は、各地で独演会を開き、自力で知名度を上げていったのですね。音響や照明の専属スタッフを雇って、全国のどこの会場にも連れて行き、どんな席に座ったお客さんにも、声や物音がよく聞こえるように徹底して調整。経費をかけても高いクオリティを追い求めた。そうした努力もあって、独演会は常に満員で、「落語は他のエンターテイメントに絶対負けない」と自負。今「最もチケットの取りにくい落語家」として若い世代からの支持も厚いのです。
 企画力も優れていて、2012年には、大阪・神戸で毎月独演会を行い、のべ18,000名を動員した「12カ月連続独演会」。2013年には、東京23区すべてネタを変えて回る「デリバリー談春」。女性誌「CREA」が企画・主催した初の落語会「CREA寄席」への出演など、新たな試みにチャレンジする攻めの姿勢を崩さないのです。
 本業以外にも、テレビドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」に出演。「いま、談春が連続ドラマ初出演というのは、落語界にとってマイナスじゃないだろう。少なくとも他にいないだろう」と自覚。旬な落語家が何をすべきかを考えて決断したのでした。結果、人気が高まったのみならず、自身の落語にもプラスに。おもしろいドラマというのは、演出に工夫している。クラシック音楽と同じように、第1、第2、第3、第4楽章があって、各章の性格づけを行っていることに気付いた。「その視点で落語を構成し直していくと、もうダメじゃん、談春、ってとこばっかりね。全部、第4楽章のクライマックスみたいになっている。(中略)それは落語ばっかりやってたんじゃわかんなかったと思う」と。
 ちょうど、今年が弟子入り30周年にあたることから、茶道の心得を詠んだ「利休百話」から引用した「もとのその一」と名付けた独演会を全国各地で開く。習ったことを始めからやり直すと理解度や感受性が深まる、初心に戻ろうという気持ちを込めたのです。
 
 自らの道を切り開いてきた談春の攻めの仕事ぶり、冷静に自分の落語を振り返る謙虚さ、など大いに感ずるものがありました。
 初心を忘れず、常に新たな発想でものごとに取り組む。
 今日も、そんな気持ちで生きたいものです。
 皆さんも、どうぞ、充実した一日を!
 小関 隆史(TK)
【参考】
○立川談春 講演特設サイト(http://sunrisetokyo.com/dansyun/index.html
○『朝日新聞 be on Saturday』8月9日付「フロントランナー」「旬の芸、初心に戻って磨く」(http://www.asahi.com/articles/ASG7Z65WMG7ZUCVL02P.html?ref=reca)
○立川談春 Official Homepage
(http://www1.ocn.ne.jp/~dansyun/) 

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