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2015年1月18日 (日)

心の中で他と生きるということ(3)

【今朝のごあいさつ 〜2015年1月18日】

 おはようございます。
 今朝も、昨日の話の続きです。
 前回、父の生命(魂)が生き続けていると感じられたことで、喪失感が消え、喜びがわいてきた、とお話ししました。
 それから、父が私の中で生きるようになったのです。
 当初は、父の52年間という生涯はなんて短いのだろう、いろいろやりたかったはずだろうに…、父にもっと楽をさせてあげたかった…、などと死別というものをマイナスに捉えがちでした。
 でも、この世とあの世のステージを別にしただけで、父の魂は生き続けていると感じられた時に、父が私たち家族に与えてくれたプラスの側面が見えるようになってきました。
 例えば、残された家族の結びつきが強くなりました。母や妹と互いを支え合うように思いやり、一家の大黒柱を亡くしたことで傾きかけた家を、しっかりと立て直そうと努力するようになりました。当時は、祖父母と叔母も同居していましたので大所帯でしたが、生活を安定させるために、私が大学を卒業するまでクリーニング業は続けました。祖父母を安心させるということが父の喜びでもある、とよく母と語り合ったものです。
 そのように、父がどのように望むだろうか、ということを想像しながら生活するようになりました。
 また、父が病床で最期に「ありがとう」という言葉を残して旅立っていったことも、次第に、すごいことだと思えるようになりました。もちろん、一言では言い表せない、いろんな思いがあったと思います。できることなら、もっと生きたかったでしょう。それは、父の年齢に近づいてきた今、よく分かります。でも、それらをひっくるめての「ありがとう」だったと思うときに、大したものだと、父をたたえる気持ちになります。
 そして、以後、私は自分の人生において、最期に「ありがとう」とすべてに感謝して旅立てる生き方がしたい、そう切に願うようになりました。
 それが、父が私に遺してくれた、無形にして最大最高の贈り物です。私がその父の生き方を受け継ぐとき、父が私の中で生きることになる。それが、また私の子に受け継がれる…、そうやって生命は一つの流れとなって生き続けると思えるのです。だから私たちは生きる価値がある。
 父と死別後の約30年の私の人生にも、いろいろなことがありました。
 娘が事故に遭って大けがをした時にも、集中治療室で娘の手をとりながら、天井を見上げて、心の中で一心に父の名を呼ぶと、目には見えませんが、何かとても温かい雰囲気が感じられました。
 そんな特別なことがない日常の中でも、純粋で正直に生きた父の後ろ姿はいつも私の心の中にあって、父に恥じない生き方をしなければ、という気持ちにさせられます。親子の心のつながりというものは、幽冥の境を異にしてさえも、強く結ばれているものですね。
 また、父だけでなく、私の心の中には、これまでお世話になったり、影響を受けたたくさんの人が生きています。柳田邦男さんが、自分を中心にたくさんの人が何層にもわたって自分をとりまいている曼荼羅を見たのと同様に、私もまた、自分の心の中に、共に生きる人たちの姿を見ることができます。
 人生は素晴らしいですね。
 自分が一人で生きているように見えながら、実は心の中では無数の人々と共に生きている。互いに影響を与え合いながら。
 それだけに、心も引き締まります。
 この世界に生きる人々に、少しでもいい影響が与えられるように。
 晴れた心で、一歩一歩、歩んでいきたいですね。
 今日も、どうぞ、お元気で!
 

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エッセイ」カテゴリの記事

コメント

小関先生 ありがとうございます。

 練成も200名以上の参加で、飢餓のビデオや1汁1飯、感謝の手紙を書く、讃嘆会などあり、あっという間に2泊3日が終わりました。来月の1汁1飯には7口くらいにわけて70回くらい噛んでみようと楽しみにしております。私も高校1年の時から家がクリーニング店をはじめて、手伝いました。絵は全然ようかきませんが、これだけは似ています。
父は今年3回忌が24日に決まっています。すべてに感謝です。ありがとうございます。

山本さま

 コメントをいただき、ありがとうございました。
 練成会、大勢の参加で素晴らしかった様子ですね。
 クリーニング店つながりとは、驚きました。
 私も、おかげさまで、シャツやハンカチは、自分でアイロンをあてることが多いです。
 人生にムダはありませんね。
 今日も、お元気で。

小関 拝

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