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2015年2月12日 (木)

ナルト 〜和解と新生の物語

【今朝のごあいさつ 〜2015年2月12日】
 おはようございます。
 今朝は、コミックについて書きたいと思います。
 ご存知の方もおられると思いますが、非常に人気のある少年向けコミック(漫画、大人の読者も多い)の『NARUTO -ナルト-』が、このたび最終回を迎え、単行本としては全72巻で完結しました。
 その72巻が先日発売されたので、子供にせがまれて購入し、私も読みました。
「せがまれた」とは言いましたが、実は私もナルトが好きで、全72巻すべて読みました。
 今日は核心部分をネタバレしますので、まだ読んでいない方はスルーしてください。
 最終回なので、どんでん返しがあろうことは想像していましたが、クライマックスのシーンに72巻を通してのテーマが凝縮されているように感じました。それは、「和解と新生」です。これはあくまでも私の捉え方、読み取り方なのですが。
 この『NARUTO -ナルト-』をご存知ない方に簡単に内容をご紹介しますと、このコミックは、陰陽対称的な性格の2人の忍者の少年(うずまきナルトと、うちはサスケ)が、里の仲間と共に成長していく物語です。
 双方とも幼くして両親を亡くし、ナルトは誰一人として身寄りもなく、サスケは家を出た兄が一人いるだけ。孤独という点では共通しています。
 それで、仲間であり、ライバルでもあった2人は、訳があって袂(たもと)を分かち、戦うようになり、最後に1対1で対決する。そのシーンが最終巻に描かれています。
 それで、ナルトの方は、本当は戦いたくなかったのですが、サスケをどうしても止められず、仕方なしに対決するのですね。でも、サスケはすごい力をもっているので、全力で戦わないと自分が死んでしまう。そのギリギリの戦いの最中に、ナルトの捨て身の気持ち(本心)が、ようやくサスケの閉ざされた心の扉を開き、伝わっていくのです。
 2人はその戦いで互いに片手を失い、気も失います。そして目覚めた時に、「なぜ、そこまでしてオレに関わろうとする?」と問いかけるサスケに対して、ナルトは次のように答えます。
ナルト「友達だからだ。」
サスケ「それはかつて聞いた。お前にとってのそれは、いったい何なんだ?」
ナルト「それ説明しろって言われても オレも正直よくわかんねぇーよ。そんなの…。ただ、お前のそーゆー背負ってゴチャゴチャしてるとこ見てっと…なんでか…オレが……痛てーんだ
 すっげー痛くて とてもじゃねーけど そのまま ほっとけねーんだってばよ!」
 そして、サスケはひとすじの涙を流し、2人は和解し、成長していく。そのラストで、サスケが、こう回想します。
 いがみ合ってた ちっぽけなオレ達が
 今は互いの心を痛み合うことができる
 そして旅を通し 世界を見てこう思った…
 このことはオレ達だけじゃなく
 もっと大きなものにも
 言えることなのかもしれないと
 この「大きなもの」って何でしょう? 私は、今、世界で起こっている紛争や戦争を想像しました。
 相手の心の痛みを自分の痛みとして感じられるかどうか、今の世界に生きる私たちは問われているのではないでしょうか。
 別の言い方をすれば、自分や家族と同じように、笑い、泣き、喜び、苦しむ…同じ人間として相手を、遠く離れた国の人々をイメージできるかどうか。その想像力が問われていると思います。
 
 私は信じます。人と人は心の奥底で通じ合っていると。だからこそ、こうした『NARUTO -ナルト-』のような物語が、通巻で1億3500万部も売れて、多くの人に支持されるのでしょう。
 とはいえ、同じ物語を読んでも、そこから何を読み取るかは、人それぞれ、世代によってさまざま。それが、自由なイマジネーションを引き出すメディア(文芸もしくは芸術作品)の良さでもあります。
 とりわけコミックは、ワクワク、ハラハラ、ドキドキというエンターテイメント性が凝縮されているのが魅力ですね。
 このエンターテイメント性についても、私はさまざまな分野で不可欠な要素だと思っていますので、今度、論じてみます。
 では、今日も、お元気で!
【参考資料】
○ジャンプコミックス『NARUTO -ナルト-』(岸本斉史著、集英社刊、2015年)第72巻(最終巻)
Naruto_no72_cover

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