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2015年2月 9日 (月)

『魂にメスはいらない』を読んで(3)

【今朝のごあいさつ 〜2015年2月9日】

 おはようございます。

 河合隼雄さんが、本書で次のような興味深いことを言っています。

 確かに病気は個人の問題なんだけれども、ほとんどみんな社会的なひずみを背負っていると思うんです。だから、ノイローゼ一つでも、それは日本の病でもあるわけです。もっと極端な言い方をすると、患者さんたちは日本を癒すための先駆者たちであるとぼくは思っているんです。(P189)

 その例として、ある母親がグレート・マザー的で(つまり、慈しみ育むという面と、束縛してのみ込んでしまうという面をもつ場合)、その子供がそのお母さんの言うとおりに甘えて大きくなって家を継ぐ場合、学校恐怖症にならない。学校や社会には何らかの縛りがあり、「言われるままに縛られる」というパターンを繰り返す限り、ノイローゼにならない、というわけです。しかし、その子が自立しようとする場合、つまりパターンを打ち破ろうとする動きが無意識に働いてきたとき、ノイローゼになる。葛藤し、自問自答するからです。

 そういう背景を考えて、河合さんは学校恐怖症(不登校)の子供のカウンセリングをするというのです。その子にとっては、「こういう社会の中でいかに生きるかという問題をもっている」と。

 それを乗り越え、「社会を改善する方向に」、うまく自立できれば、もっとも良いのでしょう。

(つづく)

 

 今日も、お元気で!

【参考資料】

○河合隼雄、谷川俊太郎共著『魂にメスはいらない [ユング心理学講義]』(朝日出版社刊、1979年)

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