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2015年3月16日 (月)

『遺言 対談と往復書簡』(志村ふくみ、石牟礼道子著)

【今朝のごあいさつ 〜2015年3月16日】

 おはようございます。

 最近、近所の図書館で表題の書籍を見つけて、読み始めました。

 志村さんのことは、ちょうど『生きる哲学』(若松英輔著)の中で読んで、その生き方に興味を抱いていたところでしたので、タイムリーでした。

 不思議ですが、わが家の近所にある「ながさか図書館」のお勧め本のコーナーには、私が読みたい本が、必ずといっていいほどの確立で並んでいるのです。

 書籍を選んでいる方と私の趣味が合うといいますか、志向が合うといいますか、時代の流れなのでしょうか、とても不思議なことです。

 ですから、私がこの欄でいろいろ紹介している書籍のほとんどが、その図書館で借りている本で、いずれも休みの日に図書館へパッと行って、パッと借りているものなのです。

 良書との出合いも、人との出会いと同じで、似た者同士が引き合い、つながっていくものなのですね。

 私は京都の美術工芸高校に通っていた関係で、在学中から染織に興味をもっていました。図案科(当時)に属して学んでいたのですが、着物の柄などのテキスタイルデザインも実習していました。京都は、染織の本場ですから、近所に西陣織会館があったり、自宅の裏が織物工場だったりして、着物や染め物は、私にとって常に身近なものでした。

 図案科そのものが、もともと京都の伝統産業と深く結びついた学科でありました。

 そのような背景がありますので、染織界の第一人者である志村ふくみさんのことは知っていましたし、『一色一生』という代表的著書にも興味を持っていました。

 でも、ようやく機が熟したといいますか、私の方で、受け入れの準備ができたようで、本書と出合った気がします。

 本書には、志村さんと石牟礼道子さんとの往復書簡と対談が収められています。まだ読み始めた段階ですが、同世代の創作家二人が互いに尊敬し共感し合っていることが、すぐに分かりました。

 特に、東日本大震災の直後から始まった往復書簡ということもあり、『遺言』という書名に込められた深い意味を、これからの未来を生きる私たちは、どう受け止めるかが問われているように感じました。

「自然の山野草や樹木から色をいただく」という謙虚な気持ちで染織を続けてきられた志村さん、『苦海浄土ーーわが水俣病』で文明社会のあり方に一石を投じた石牟礼さん。

 お二人の声に、しっかりと耳を傾けたいと思います。

 今日も、お元気で!

【参考資料】

○志村ふくみ、石牟礼道子著『遺言 対談と往復書簡』(筑摩書房刊、2014年)

Yuigon20150316

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