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2015年5月16日 (土)

生命科学者による心訳『般若心経』

【今朝のごあいさつ 〜2015年5月16日】

 おはようございます。
 昨日の続きです。
 生命科学者である柳澤佳子さんの著書『いのちの日記』には、彼女が信仰に目覚めてから手がけた、心訳の『般若心経』の一節が紹介されていました。(以下同書104〜105頁の引用)
 お聞きなさい
 あなたも 宇宙のなかで
 粒子でできています
 宇宙のなかの
 ほかの粒子と一つづきです
 ですから宇宙も「空」です
 あなたという実体はないのです
 あなたと宇宙は一つです
(『生きて死ぬ智慧』10頁より)
 柳澤さん曰く、「宇宙はクォークという極微の粒子でできており、クォークが集まって原子となり、原子が集まって分子となる。そして、分子が集まって分子となる」のだそうです。
 そして、目に見えない空気や、燦々とふりそそぐ光さえも、実は粒子なのだと。
 私たちの五感は、モノという「実体」を見たり、触れたり、嗅いだりして、確かなものがあるように感じさせてくれます。だからこそ生活できるのですが、反面、そのことによって、自分と他者(物質全般)を、別々のものとして切り分けて認識してしまいがちです。
 でも、粒子レベルでみたら、一続きであり、一緒なのだと。
 では、無限とも思えるこの世界の多様性はなぜか?
 そこには、粒子をさまざまに組み合わせている智慧があるはずです。
「空」に見える奥にある、すべてを生かそうとしている働き。
 それを人は神と讃え、仏とあがめ、大生命と呼びます。
 般若心経が説く「空(くう)」の教えを
 現代語で、科学的な知見と、芸術的な文章表現で訳した、この心訳『般若心経』。
 これこそは、科学と宗教との一致を実感する柳澤さんだからこそ、なし得た偉業だと思いました。それは、30年もの長きにわたって闘病しながらも、心から求め続けた問いの答えでもあるのです。
 私は、科学と宗教と芸術が一つとなったこの心訳『般若心経』が、日本画家・堀文子さんの美しい絵とともに掲載された前著『生きて死ぬ智慧』(小学館刊、2004年)を、ぜひ読んでみたいと思います。
 今日も、お元気で!
【参考資料】
○柳澤佳子著『いのちの日記 神の前に、神とともに、神なしに生きる』(小学館刊、2005年)

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