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絵本・紙芝居

2011年3月 3日 (木)

スタバで絵本『Dear Father』の企画を練る

Starbucks_pict030311 朝、保育施設に三男を送っていった後、F市駅前のスターバックスコーヒーに入店。妻と合流するまでの間、新メニューの“さくらラテ”を飲みながら、昨日アイディアが浮かんだばかりの新作の絵本『Dear Father』の企画・構想を練った。
 すでにカバーデザインは最初に具体的なイメージが思い浮かんでいて、今日は、それと本文の扉、内容の一部をそれぞれ写真のようなクロッキー帳に色付きでスケッチした。ちょうど窓際のソファー席が空いていたので、晴れた空や遠くの樹木を時折眺めながらのスケッチはとても気持ちが良かった。
 先日の「こころの窓 〜TKとchonの2人展」の時と同様に、絵本の中身は、今後、順次このブログにも発表していくつもりだ。絵本が完成した暁には、もちろん原画展も開きたい。

 生長の家では、「まず、夢を描け」と説く。常識やいろいろな条件を考える前に、自分が「こうありたい」という理想を描くのだ。それは昨今、経営学の世界でも重視されている考え方で、『ハイコンセプト 〜「新しいこと』を考え出す人の時代』(ダニエル・ピンク著、大前研一訳)や『イメージとしての競争戦略』(楠木健著)にも同様の主旨が説かれている。私は愚直かも知れないが、それをそのまま信じて実行に移そうとしているだけだ。「思い」が必要な事物を引き寄せ、物事を希望とおりに成就させていく、それはこれまで私が身をもって体験してきたことでもある。

 新作絵本『Dear Father』の中身はおいおい明らかになると思うが、要するに天国にいる私の父へのメッセージを絵と文章で綴るというコンセプトだ。いわば父へのレクイエム(鎮魂歌)であり、亡き父に送る絵手紙である。そうは言っても、ユーモアが大好きだった父のことだから、きっと明るい内容を好むだろう。軽快な水彩画風のタッチで明るい絵と文章が書ければと思っている。

 今から25年前に52歳という若さで亡くなった父は、私と過ごした20年の歳月の中で私に数々の心温まる思い出を残してくれた。それは私自身の個人的な体験ではあるが、万人に父母がいることを思う時、私の個人的な体験とそれを見る側の思いが、きっとどこかでクロスすることもあるのではないかと思う。その意味では、そうした普遍的な“父母の愛”を表現する作品でありたいと望む。
 読者には、どうかこのことを理解していただいた上で、今後、私が発表する絵本のもととなる絵と文章を楽しんでいただきたい。

 小関 隆史

 2011年3月3日

2011年3月 2日 (水)

絵本『ドロボーさんも神の子』

Dorobo00

Dorobo01

キクイさんはいつも寝る前にありがたいお経を読みます。
「さぁ、きょうも『甘露の法雨』(※)を読みましょう」

Dorobo02
「あー、ねむくなってきた。そろそろ寝ようか」
グー、グー、グー、いつの間にか夢の中。

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ガタガタ、ガタガタ。
「何だろう、こんな夜中に」
「ババァー、目をさましやがったなー」
目の前に大きなドロボーの姿があり、びっくり。

Dorobo04
と、その時、「人間は神の子、悪人は1人もいない!」
声なき声が聞こえてきたのです。

Dorobo05
すると、心がすっーと落ち着き、
「あんた、初めてでしょう。でなかったら、
こんなお金のなさそうな家に入るわけないわ」
とドロボーに親しく声をかけ、

Dorobo06
「申し訳ないけど、今は7000円しかないから、
これを持って帰って」
すると、どうでしょう。ドロボーはすっかり冷静になって、
「いや、いらない、いらない。でも、お願いだから警察にだけは言わないで」
Dorobo07 「ごめん、迷惑かけて悪かった」

Dorobo08 なんと、顔をかくしていたタオルをとって、
土足で汚した畳をふき始めたのです。

Dorobo09
「誰かに見つかるといけないから、早くお帰り」
「おばさん、すいませんでした」
Dorobo10
「ふーっ、やれやれ」。ドロボーが帰ると、
急に腰がくだけ、その場にすわりこんでしまいました。

Dorobo11 それから20日ほどたったある日、
「ピンポーン」と玄関のチャイムが鳴って出ていくと、
そこに見知らぬ青年が立っていました。

Dorobo12
「どちらさまですか」
「あのー、この前のドロボーです。今日はお礼に来ました」
「えっ」
「あれから真面目に仕事をさがして、このたび就職することができました」
「そう! 良かったね」
2人は抱き合って、喜び合いました。
Dorobo13 「もし、あの日、ドロボーを見て騒いでいたら
どうなっていたかわからない。落ち着いてドロボーに
声がかけられたのは、“どんな人の中にも神さまのような
素晴らしさがある”と学んでいたおかげ」

しみじみとあの夜を振り返り、笑顔で手を合わせるのでした。

おしまい
※『甘露の法雨』は生長の家のお経の一つ。詩のような文体で、
人間の生命の本質が説かれている。

作・絵:小関 隆史

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 この作品は、平成6年(1994年)に森上修市・栃木県教化部長(当時)が、
生長の家プライベートフォーラム(当時)「がやがや談話室」で紹介された実話
(94/07/15 #501題名「山崎さん体験です」)を元に、多少の脚色を加えて作成
したものです。

2011年2月28日 (月)

絵本『じゃん・けん・ぽん』

Janke00c

Janke01c

チョキとパーはおともだち
まいあさ、いっしょにようちえんにいくんだよ。

Janke02c
でも、たまにけんかをすると、
パーはかならずまけちゃうんだ。

Janke03c
「あー、もっとつよくなりたいなぁ」

Janke04c
そんなあるひ、となりまちから、
グーがてんこうしてきた。
「なんだか、つよそうなやつだなぁ」

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それもそのはず、グーはとなりまちの
“こどもよこづな”だって。
「どすこーい、どすこーい」

Janke06c
「よし、ぼくがグーにちょうせんしよう」
「やめときなよー。ぶっとばされるよ」 Janke07c
「はっけよーい、のこった!」
チョキはとくいのはさみこうげき。
でも、グーはびくともしない。

Janke08c
「どすこーい」
グーのかけごえとともに、チョキはとうとう
グーにとばされてしまった。

Janke09c
「ねえ、パー、こんどはきみが
グーとたいせんしてよ」
「えー、そんなー、ぼくにはかてっこないよ」

Janke10c
でも、つぎのひ、パーはグーとたいせんすることに。
パーのしんぞうは「ドキン、ドキン」。

Janke11c
「はっけよーい、のこった」
いきなり、グーにおしこまれたパー。
でも、なんとかふんばり、むがむちゅうで、
グーのからだをつかんだよ。

Janke12c
すると、うごけなくなったグーは、
そのばにたおれてしまったんだ。
Janke13c
「わーい、かった、かった!
でも、なぜチョキにまけてばかりのぼくが
かったんだろう?」

すこしかんがえて、パーはきづきました。
じぶんの長所(ちょうしょ)をはっきすれば、
ぼくはスゴイんだって。 Janke14c これをきっかけに、なかよくなった3にん。
ときどき、けんかもするけれど、きょうも
3にんのげんきなこえがきこえてくるよ。
「じゃん、けん、ぽん」、「あいこでしょ」ってね。

(おしまい)
作・絵:小関 隆史

2011年2月28日

2011年2月27日 (日)

絵本『幸せな王子』

Ouji00

むかしある国に1人の王子がいました。

Ouji01

毎日、おいしいものをたくさん食べて、

Ouji02
王様からたくさんのおもちゃを与えられて遊んでいたのですが、
いつも王子は、「たのしくないな〜」とつぶやいていました。

Ouji03
「どうして、お前はいつも、暗い顔をしているんだ?
 何か悩みでもあるのか?」
「いいえ別に…。自分でもわからないのですが、
生きていることが楽しくないのです」

Ouji04
困った王様は、国じゅうにこんな「おふれ」を出しました。
「王子を幸せにできたものに、賞金を与える」

Ouji05
すると、翌日から、お城にいろいろな人々がやってきては、
「出しもの」をするようになりました。でも…。

Ouji06
「あ〜あ。つまらないなぁ」

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そんなある日、1人の魔術師があらわれました。
「われこそは、王子をしあわせにできるものです」
「それは本当か? もし王子を幸せにできたら、
お前の欲しいものは、何でも与えるぞ!」

Ouji08
魔術師は、王様のゆるしを得て、王子の前で、
白い紙に白い絵の具で何かを書きました。
「王子様、ここにあなたが幸せになれる方法が
書かれています」

Ouji09
「でも、何も文字が見えないんだけど…」
「では、部屋の電気を消して、ローソクの灯を
その紙の下へかざして、文字をあぶりだし、
その書いてあるとおりになさいませ。きっと
あなたは今日からすぐ幸福になれます」

Ouji10
自分の部屋に戻った王子は、さっそく魔術師の
言ったとおりにやってみました。
「わあー、何か文字がでてきた!」
そこには、青い文字で「毎日一度は誰かに深切にせよ」と
書かれていたのです。

Ouji11
「“深切”って何をすればいいんだろう」
王子はしばらく考えたあとに、こう思いました。
「僕は今までまわりの人に何でもしてもらうのが当たり前
だと思っていた。でも、深切って、自分からまわりの人が
喜ぶことをすればいいんじゃないかな!」

Ouji12
その夜——
「今日の食事はとってもおいしいね!」
「それはそれは。お口に合って幸いです。
コック長にも伝えます。きっと喜びますよ」
(人が喜ぶ顔を見るのってこんなに気持ちが
いいものだったんだ)

Ouji13
そんな深切を与える生活を続けるうちに、
表情がみるみる明るくなっていった王子。
「お父さま、お母さま。今まで私を育ててくださって
ありがとうございます。私はお父さま、お母さまの
子供に生まれて、本当に幸せです」
それを聞いた王様とお妃様はびっくり。

Ouji14
王様は魔術師にたくさんのお礼をするとともに、
王子と力を合わせて、国じゅうの人々が喜ぶことを
してあげ、その国は長く栄えたということです。

(おしまい)


作・絵:小関 隆史


2011年2月27日

2011年2月24日 (木)

絵本『当たり前がたいせつ』

Atari00

ある寺に小僧さんがいました。
朝はいつも境内の庭そうじをしてから、小学校に通います。

Atari01

ある日のこと、小僧さんは寺の和尚さんに尋ねました。

「和尚さま、どうぞ、私に修行のことで何かアドバイスをいただけませんか?」
「そうじゃなぁ。あなたは、今朝、おかゆをいただきましたか?」

Atari02

「はい、おいしくいただきました」
「では、その使ったお茶碗を自分で洗いましたか?」
「いいえ……、いつも食事を作ってくれるおばさんが…」

Atari03

「自分でできることは自分でする。使い終わったお茶碗を洗うことも、大切な修行の一つです」

Atari04

小僧さんは、この言葉を聞いてハッとしました。
本当に立派な行いは、目立ったことの中にあるのではなく、平凡な当たり前の行いの中にあると気づいたのです。

Atari05

たとえば、部屋の入り口のスリッパが散らかっていたら…

Atari06

あとで使う人が使いやすいように、きちっと並べるとか。

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机の中がゴチャゴチャして、使いにくかったら…

Atari08

きちっと整理整頓した方が、気持ちいいし、使いやすい。

Atari09

電車に乗ってるときに、どこかのおじいさんとおばあさんが入ってきたら

Atari10

さっと席を立って、「どうぞ!」とニコッとほほ笑む

Atari11_2

自分がいいと思うことを、ちょっと勇気を出してできる
そんな人になりたいな。

おしまい。


作・絵:小関 隆史

2011年2月24日

2011年2月23日 (水)

絵本『おじいさんと無限力』

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おじいさんは元気もの。今日も朝からラジオ体操。

「いちにっさんし~、にい~にっさん」
「いちにっさんし~、にい~にっさん」
「ああ、気持ちいいなあ~」

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でもちょっと前までは、寝たきりで起きあがれなかった、おじいさん。

「あ~あ、たいくつだなあ~。なんでこんな病気になったんやろ~」

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「おじいさん、これから買い物に出かけます。お昼ごはんは、そこに置いておきますね」

「そうかい。今日は大雨の予報だから、気をつけて行っておいで」

「いってきま~す」

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ガラガラピッシャ~ン、ガラガラピッシャ~ン
ザー、ザー、ザー、ザー

昼前から、雷が鳴って、雨が降り出しました。

「ああ、よく降ってきたわい。ばあさん大丈夫かな」

ガラガラピッシャ~ン、ガラガラピッシャ~ン

「あら、また空が光ったわい」

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雨はみるみるうちに、たくさん降ってきました。

ザー、ザー、ガラガラ、ピッシャ~ン

おじいさんの家は、川の近くにあります。
降り続く雨で、川の水は、もう、あふれそうです。

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「洪水警報発令、洪水警報発令、川の近くに住んでいる皆さんは、すぐに避難して下さい」

ラジオを聴いていた、おじいさんはびっくり。

「水が家に入ってきたらどうしよう!」

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おじいさんの顔はみるみる青くなっていきました。

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ザー、ザー、ザー

降り続く雨に、とうとう川の水があふれ出してしまい、おじいさんの家に水が入ってきてしまいました。

「わー大変じゃ~」

おじいさんはびっくりして思わず叫んでしまいました。

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そして、おじいさんは、われを忘れて、起きあがってしまいました。

本当は病気で起きあがれないはずなのに。

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そして、今まで自分が使っていた〝ふとん〟をかつぎあげて、「えっさほいさ、えっさほいさ」、2階まで持ってあがりました。

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そして、なんと敷きぶとんも、掛けぶとんも全部、雨に濡れないように、一人で2階へ持って上がってしまったのです。

「ふう~。やれやれ、大変じゃった」

おじいさんは、汗をふきふき、ひといきつきました。

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夕方になり、おばあさんが買い物から帰ってきましたが、おじいさんの姿を見てびっくり。

「お、お、おじいさん。どうしたんですか! 立っているじゃありませんか? 体は大丈夫なの?」

「ええっ! そうじゃ、わしゃもう夢中になって荷物を運んでおったから、自分が病気だっちゅうことを忘れとった」

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「はっ、はっ、はっ」
おじいさんは、少してれながら、うれしそうに笑いました。

それっきりおじいさんの病気は、治ってしまいました。

おじいさんは、身体が自由に動くようになって、大好きなラジオ体操に毎日はげんだとさ。

おしまい。


作・絵:小関 隆史


※ この物語は、幼い子供たちに「人間には、普段は隠れているけれど、いざという時に出る“偉大な力”がある」ということを伝える目的で制作したものです。原作は、紙芝居用に作りましたが、今回は絵本風に多少アレンジしました。

2011年2月23日

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