marioさんからスケッチがメールで届きました。
「TK 様
黄色のバラを描きました。水で薄くうすめた黄色の絵の具だと、鉛筆で影にしていたスケッチの部分がちょっと汚く見えます。何とか修正しようと思ったのですが、色を塗った後だと、消しゴムが効きませんでした。まあ、それもいいかということで、そのまま送ります。今回は色を塗ってから、塗りすぎた部分があり、ふき取ったら、筆では出来ない線のような模様がかすかに残りました。これが結構気に入っています。(mario)」
―― なるほど、色をふき取るというのも、水彩ならではの使い方ですね。
そういう技法のことを「絵の具を洗う」と表現することがあります。
それは日本画でもよくやる技法なのですが、筆で塗っただけの画面とはちょっと感じの異なる微妙な色の味わい、空間が画面に生まれることがあります。
この絵の場合、私はそれほど気になりませんが、鉛筆で先に陰影をつけてから水彩で色を重ねる場合、柔らかい鉛筆で濃く塗ると、鉛筆の粒子が色に混じって濁ったように見えることがあります。
鉛筆でしっかり陰影をつけるスケッチの時は、水彩はほんとに淡くさっと1回塗りで、水彩で後から色をしっかりつけたいスケッチの場合は、鉛筆はアウトラインだけにとどめる――そういう使い分けもできると思います。
スケッチと一口に言っても、描き手によって表現方法は千差万別で、これでないといけないというものはありません。
いろんな画材を試してみて、自分の感性に合った表現方法・画材を見つければいいと思います。
ご参考まで。(TK)